手抜き工事を防止する簡単で確実な方法：その２
お元気さまです。
今日「歌会始」の入選の句が発表になりましたが、
残念ながらそのような才能を持ち合わせていない私の
歌会始は、「新年会でのカラオケ」でしょうか （笑）
歌の始めには違いはないと思うのですが・・ちょっと苦しい・・
さてさて・・本題ですが、
本日は「手抜き工事を防止する簡単で確実な方法その２」についてです。
前回塗装工事は３回塗りが基本で、中塗りと上塗りを全く同じ色で塗り
塗り残しの箇所が出てしまう・・のお話をしましたが、今回は前回の続きです。
では、塗り残しを無くすためにはどうすればよいのでしょうか？
あなた自身が足場に登って一日中職人の仕事を監視するのも一つの手ですが、
もっと簡単で確実な方法があります。
「中塗りと上塗りの色を変えればいいのです。」
色を変えるといっても赤を塗った上に白を塗るわけではありません。
そんなことをすると、下の色が透けてしまって仕上がりが悪くなります。
ですから微妙に色を変えるのです。
例えば最終的に真っ白に仕上げるのであれば、
中塗りはその色に少しだけ色を混ぜて薄いクリーム色などで塗るのです。
中塗りと上塗りの色を微妙に変えることにより塗り残し箇所が一目で分かるようにするのです。
「手抜きを防止するために色を変えて塗ること」は公共工事では常識です。
さらに公共工事では「工程毎の写真の提出」が施工業者に義務付けられています。
そして住宅の塗り替えの場合でも、きちんとした業者ほどこの作業を徹底して行っています。
しかし、中にはこの作業方法を知らない素人のような業者もいます。
「色を変えて塗ったら仕上がりが悪くなる」「そんなやり方は聞いたことがない」
「写真の提出なんて普通はしない」
このようなことを言う業者との契約だけは避けた方が無難です。
また大半の業者は「色を変えて写真を提出すること」を嫌がります。
それはそうです。どんなに小さな塗り残しも許されなくなるのですから。
塗り残しがあると一目瞭然なので、狭くて手が入りにくい部分も、隅から隅まで
きっちりと塗らなければいけなくなります。
逆を言うなら、この作業をめんどくさがる業者は、普段から塗り残しを出している
業者です。このような業者との契約も避けた方がいいです。
この方法を知ってしまえば、信頼できる業者とそうでない業者を見分けることは
とても簡単になります。 業者に一つだけ質問をすればいいのです。
「中塗りと上塗りって同じ塗料だから、同じ色で塗るんですよね？」
この質問は業者の本音を聞き出すものです。
この反応で業者が普段から色を変えて写真を提出しているかどうかが分かります。
「そうですね！下塗りは違う色ですけど中塗りと上塗りは同じ色です」
このように答える業者は二流の業者か手抜き業者です。
「中塗りと上塗りを同じ色で塗ると塗り残しが出るので、
私どもは色を変えて塗ってその証拠として工程毎の写真をお客様に提出しています」
このように答える業者こそが信頼できる一流の塗装工事店なのです。
ただ念のため言っておきますが、最初から「色を変えて塗って写真を提出してください」
とお願いすると、業者は契約をもらうために調子を合わせてきます。
お願いするのではなく、あくまでもさりげなく質問してください。
「たった一つの質問で、あなたが工事を依頼すべき業者なのかどうかが一発で分かるはずです」
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